空 室 の ご 案 内

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セルフリノベの経験からわかったこと

 


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約1ヶ月かけて、レンタルスペースをセルフリノベーションしました。

リノベ前のレンタルスペース

もともとは、事務所として使っていた40㎡ほどのスペースをレンタルスペースとして稼働させたのは、今から2年ほど前になります。

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最初はミーティングスペースや学習塾を想定して机や椅子を用意し、貸し出しをはじめました。1時間800円という値ごろ感が功を奏したのか、思っていた以上に反響があり、リピーターのお客さんもついて徐々に稼働率も上がっていきました。

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しかし、使用用途は当初想定していたミーティングスペースや学習塾ではなく、ヨガレッスンやダンスレッスンなど机や椅子を使わずに、直接床の上で行うアクティビティ系の用途の方が多くを占めていました。こればかりは、蓋を開けてみないとわからないものです。

床はもともと事務所仕様で、塩ビの長尺シートを直接コンクリートに張っているだけのモノだったので、とてもヨガやダンスレッスンなどには向かず、特にヨガレッスンなどで利用されるかたに貸し出しするのはちょっと気まずいなぁと、感じていました。

リノベを決意

そんなときに、知り合いの大家さんから「賃貸住居」を「ヨガスタジオ」にリノベしたスペースを見学させていただき、「こういう使用方法もありだなぁ」となんとなく方向性がみえ、リノベーションに踏み切ったわけです。そしてどうせリノベするなら、納得のいく形(スペース)にしたい、どうせやるなら、最初から最後まですべて関わりたい(セルフリノベーションをしたい)と思ってしまったわけです。

それから、約3ヶ月くらいかけて「あーでもない、こーでもない」といろいろ計画
を練りました。当初は、今年の3月くらいからリノベーションにかかる予定で計画を進めていましたが、あいにく新型コロナウイルスの影響もあって、計画はずれにずれて実際にはじめられたのが、6月の末からでした。そして結局完成したのが7月末なのでだいたいリノベに1ヶ月近くかかりました。

こちらがリノベ前のレンタルスペース

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こちらが、リノベ後のレンタルスペース

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リノベのポイントは4つ

 

1つは、床を無垢フローリング(樹種:ナラ)にしました。無垢材とは、切り出した天然の木を一枚板に加工したもので、保湿性や調湿性に優れ、夏は素足でもべつとかず、冬は静電気を抑えるなど、外部からの熱や寒さから私達をやさしく守ってくれる働きがあります。

2つめは、壁面に漆喰塗料(関西ペイント:アレスシックイ)を使用しました。漆喰を使った壁は「呼吸」するといわれています。漆喰壁が呼吸をすることで、冬場の「乾燥」や夏場の「湿気」を防ぐ効果があり、年間通じてお部屋の湿度を快適に調整してくれます。また、漆喰壁は消臭機能や抗菌機能があり、インフルエンザウイルスの感染力を低減させる効果も有しています。

3つめは、照明に調光(明るさを調整)と調色(光色を調整)が設定できるダウンライトを採用しました。使うシーンによってお好みの明るさや光色を楽しむことができます。

4つめは、全身をうつすことができる姿鏡(サイズ:高さ180cm、幅360cm)を壁一面に設置しました。ヨガやダンスレッスンを行うには申し分ないサイズだと思います。

たくさんの人に助けて頂いた初のセルフリノベ

セルフリノベーションをやるといってもペンキ塗りすらまともにやったことのないDIYド素人のワタシ、、ですので、今回のリノベにはたくさんの方にその手解きを受けながら、また助けていただきながら、なんとか完成することができました。本当にありがとうございました。(ペコリ)

セルフリノベをやった経験からわかったこと

セルフリノベをするうえで、もっとも重要なことは、的確な材料(資材)の調達でではないかと思います。それは「必要な材料(資材)を、必要な数だけ、必要なときに準備する」ということですが、これがとても難しく、大変でした。

必要な材料(資材)の選定・・・たくさんの中から何が的確なのか(質、機能性、価格、流通コスト)など踏まえて選ばなければなりません。

必要な数をはじき出す・・・できる限り無駄は出したくないので、ギリギリの購入となりますが、そうすると何かしらが足りなくなるのでその度にホームセンターへ走らなければなりません。(期間中現場とホームセンターをなん往復したことか、、、)

必要な時にタイムリーに準備する・・・塗装や電気工事や大工工事の日程が決まると、その時に適量の材料(資材)がなければ作業は滞ります。ホームセンターで調達できるモノであれば良いのですが、ネット販売オンリーの材料(資材)を組み入れた時はそのリードタイムを加味しなければなりません。材料(資材)を選ぶときは、「流通コスト」を考えて選ばないと大変なめにあいます。

作業はできる限り中断したくありません。それは、折角時間をいただいている職人さんや知人の方の手を休めるのは、大変失礼だし、もったいないからです。「時は金なり」ですので。。

余談ですが、今回のようなセルフリノベーションを「DIYワークショップ」を企画して行うのは、大変な労力がいるだろうなぁと思いました。

最後に、計画性について

最後に今回のセルフリノベーションを行うにあたってどのくらい計画を練って挑んだか、もしくはどのくらい完成イメージができていたか、についてですが、だいたい50%くらいしかイメージできていなかったんじゃないかと思います。逆にいえば、50%は見切り発車、その場しのぎ、やりながら考える、の状態からの作業スタートでした。

それでも手を動かしながら、皆さんの意見を参考にしながら、なんとなくイメージは膨らんでは固まり、最終的には工務店さんに丸投げした場合よりはるかに良いレンタルスペースが完成したと自負しております。それはデザイン性、機能性、コストパフォマンスすべてにおいてです。

計画性には乏しかったですが、それが逆に肩の力が抜けて良いセレンディピティを生み出したのではないかと思っています。こういうのを「ビギナーズラック」っていいますね。