清水のクスノキ
古い街にあってニュータウンにはないものの一つに大木があります。
清水も昔は「清水村」といわれたくらいの古い街です。
そして、コスモコートの北側には、大きなクスノキがあります。
樹齢はおよそ１０００年、幹周りは約１０ｍの巨樹です。
敷地内にある案内版によると、
江戸時代の参勤交代の帰りに東区の名島橋からこの大楠が見え、お城も近いと喜んだそうです。
当時の樹高は約３０ｍというから、マンションでいうと１０階くらいの高さの樹になります。
昭和２０年の福岡大空襲により焼失しかけたそうですが、その後なんとか蘇生し現在に至ります。
このクスノキは１０００年前からこの地あり、今もなお生き続けているわけです。
１０００年前というと平安時代、紫式部が『源氏物語』を書き記していた頃のことです。
それから、様々な禍難をくぐり抜けて今もしっかりとこの地に根をはっています。
私たちの時間感覚では、到底理解することができない、まるで永遠のような、、長さ、、
大樹に手を添えて耳を澄ますと、なんともいえないロマンを感じます。
