空 室 の ご 案 内

「管理の行き届いた賃貸」の各物件の空室情報をご案内しています。

鹿児島視察ツアー

昨日の土曜日は朝から九州新幹線で鹿児島に!

7月の頴娃町に続いての鹿児島視察です。

今回もスペースRデザイン社長の吉原さんのアテンドで、鹿児島すべ産業の須部さんと共に綿密にたててくださった企画ツアーを辿ってきました。

まず最初は鹿児島市内北東部にある、磯浜ビル。

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外壁には薩摩切子紋様のパターンがペイントされています。

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当初劣化が激しく取り壊しが決まっていた物件を、海を愛する人たちのために、また、この建物が持つ歴史と立地条件を活かすために再生を施すことに決まったそうです。

お部屋に入るとまず前面に海が見えて感嘆の声が思わずあがります。

これはもう、海好きにはたまらないロケーション!

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プロジェクトを遂行された須部さんによると、この物件は海好きの人を対象に彼らが利用しやすいデザインにリノベーションし、その上で、募集に際して入居される方々にはなによりもコミュニケーション力を求められたそうです。それはこの場所が昔からの住民がとても仲良く過ごしている場所であり、それを大切に紡いで欲しいということと、地域に愛され、地域を活性化する建物にしたい、という思いからだそうです。

やはり建物というのは、お部屋や外観だけを綺麗にして作れば良いのではなく、ずっと愛されるものになるためにはそこにしかない繋がりが必要なのだとつくづく思いました。

 

磯浜ビルから移動、次なる場所は易居町にあるMY 2ND KITCHEN。

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ここも地域を活性化させるために作られた、家事もできるお惣菜屋さんというコンセプトのもと作られたお店です。

お店の中に入るとすぐに板の間のカウンターのある小上がりのようになっていて、そこでお惣菜やお弁当、ランチなどがいただけます。

2階に上がるとそこは、昭和そのままの和室にちゃぶ台。

お昼に美味しいカレーを頂きました!

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カレーはお野菜たっぷりで味も濃く無く、お出汁が隠し味になっていて身体に優しく、皆さんとともにあっという間に完食!

2階に登る階段が急で、ご年配の方が集まってワイワイするのは難しいかなーとは思いましたが、ほのぼのとまったりしたくなる空間でした。

 

そして昼食も終わると直ぐに移動!

毎回この視察ツアーは分刻みで動きますが今回も例外で無く。

次に向かったのは「レトロフトチトセ」、私が一番行きたかったところです。

 

玉川ビルの1階の東側の25坪のお部屋はあまり埋まることがなく、10年の入居率は僅か4割ほどでした。

そこをどうにかしたい、と25坪を半分に分けて募集する決心をした時に、うちの仲介をやってくださっているスペースRデザインの担当者から、鹿児島のレトロフトチトセを見に行って欲しい、絶対参考になります、と言われました。

その時は時間が作れず行かずに2つに分ける工事を決行、結果としてはすぐに埋まり万々歳でしたが、それからずっと機会があれば行ってみたいと思っていた場所です。

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本棚を壁がわりに、まるでヨーロッパの本屋さんのよう!工事を進めているうちに見つかったという地下部分は机を置いて、ギャラリー展示やイベントスペースになっています。

もう、ずっと居たい!

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レトロフトチトセのオーナーさんは、今年50年の建物を、背伸びして借金して建て替えたり改装するのでは無く、今ここにあるものを活かしながらあまりお金のない芸術家や事業家たちが自分たちの活動をお披露目できる場所として提供し、そんな若者たちを育てる場所にすることにきめた、と、おっしゃっていました。

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圧巻はこのトイレ。

前から見ますと暗いですし何がなんだかわからないと思いますが……

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裏から見たらこの通り!

大きな箱の上に載っています(^◇^;)

ギャラリーを作られたりしたその後に、あ、トイレがないね、と作られたとのこと。

既成概念に囚われていては新しいことは何もできないとですよ、と言われた気がします。

 

建物を愛すれば愛するほど、その建物を活かすには利潤追求だけやっているのではいかに寂しくてつまらないものかを感じることができて、本当に行ってよかった、と思いました。

ここは、再訪してもっとゆっくり過ごしたいと思います!